各地で桜が満開を迎える中、百貨店では弁当など花見向け商戦が佳境を迎えている。円安・株高による景気回復ムードの高まりで、昨年に比べて高価格の商品の売れ行きが好調だ。
「いつもよりぜいたくに」。松坂屋上野店(東京都台東区)地下の食品売り場。夜桜見物に出かける女性会社員(25)は、京都・山城産のタケノコをぜいたくに使った1890円の花見弁当を選んだ。
桜の名所、上野公園に近い同店では今月13日に特設売り場を設置。安倍政権の経済政策「アベノミクス」効果で積極的となりつつある消費者心理を見込み、弁当の種類を昨年より2割多い100種類に増やしたところ、1千円前後だった売れ筋の価格帯が、「今年は豪華な2千円弱の弁当に移った」(担当者)。