ルルドの聖母の話を知ったのは 遠藤周作の「聖書の中の女性たち」であった。
数頁で この物語を紹介していた。
このルルドの物語を知った時、 聖書の神というのは 聖書や説教のなかだけでは
なく 今のこの世の中に、リアルに存在するのではないかと真剣に思った。相当な衝撃だったのを覚えている。
この出来事は実際にあったと思ったのは マリア出現を伝えても 教会の神父など
聖職者たちが 嘘だろうと信じなかったと書いてあったからである。本当のことだろう。真実らしいという印象を持った。
その後、カレル博士の「ルルドへの旅」という書物(稲垣良典訳、エンデルレ書店刊))を読み
大変なインパクトを受けたのを覚えている。ただ この本をなくしてしまい また絶版になってしまった。
今回 この本が出版されたので さっそく買い求めた。
カレル博士の手記は 前半だが そのあとの解説が充実している。
ルルドは カソリックでは 聖地扱いのようだ。
ただ 出現した聖母が 「無原罪で主をみごもった…」と いったことなどから
プロテスタントでは あまり話題にしないようだ。知らない人も多い。
この種の奇跡を重要視するのに否定的なのかも知れない。
私はプロテスタントの信徒だが、ルルドのこの出来事を 特にプロテスタントの立場で、どうとらえるべきか よくわからない。
しかし 信仰というのは 明確な認識なり 結論を得てから 信ずるとか従うというものではないだろうとも思う。
なにはともあれ、この本は多くの人に読んでほしい本である。
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ルルドへの旅 - ノーベル賞受賞医が見た「奇跡の泉」 (中公文庫) 文庫 – 2015/10/23
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二〇世紀初頭、若き医師がルルドの地で目撃した、不治の病にある一女性に起こった奇跡。著者の生前発表される事のなかった引き裂かれた魂の告白。
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2015/10/23
- 寸法10.7 x 1 x 15.2 cm
- ISBN-104122061830
- ISBN-13978-4122061835
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2015/10/23)
- 発売日 : 2015/10/23
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 239ページ
- ISBN-10 : 4122061830
- ISBN-13 : 978-4122061835
- 寸法 : 10.7 x 1 x 15.2 cm
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上位レビュー、対象国: 日本
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2015年10月28日に日本でレビュー済み
1858年2/11 フランスの南部ピレネー山脈のふもとの、ルルドという小さな町の近くのマッサビエル近くの洞窟付近で、
14歳の少女ベルナデッタ・スビルが、まきを拾いをしていた時、聖母マリアが現れました。
そして、マリアのお告げに従い、洞窟に入ると、泉が湧き出してきて、
この泉の水が様々な病気を癒すという噂が立ち、やがて多くの巡礼者が集まるようになりました。
本書は、後年、ノーベル医学・生理学賞を受賞することになるアレクシー・カレル博士が、目の当たりにした奇跡を綴った書です。
本書は執筆後、40年刊封印されていて、博士の没後公開、出版されますが、博士の名前、奇跡が起こった女性の名を変え、
しかも、ルルドを訪れた年月も変えてあり、ノン・フィクションではなく、小説のような形式になっています。
その奇蹟とは、結核性の腹膜炎をおこし、死に瀕していたマリ・フェランという若き女性が、ルルドの泉の水を少量患部に振りかけただけで、
奇跡的に全快したというものです。
本書は、カレル博士の「ルルドへの旅」、「ルルドへの旅」をどう読むか、アレクシーカレルの生涯と業績、
我が国のルルド伝承受容の時代背景、から構成されています。肝心の、カレル博士の本文自体は、100ページくらいのヴォリュームです。
このような奇蹟は、医学的には信じられないことです。精神的なもの等は、信仰によるプラシボー効果ということも考えられますが、
本症例のようなケースはどうなのでしょう? ジャキの論評では、想像妊娠(疑似妊娠)ということもあったのではないかという説も紹介されています。
また、カレル医師は、第二次世界大戦末期、ヴィシー政権下で、フランス人民党に入党し、毀誉褒貶相半ばする人物のようです。
本書は、暫く入手しづらい状態になっていました。また、本書は、仏語と比較して、流麗で読みやすいという観点から、英語からの重訳になっています。
14歳の少女ベルナデッタ・スビルが、まきを拾いをしていた時、聖母マリアが現れました。
そして、マリアのお告げに従い、洞窟に入ると、泉が湧き出してきて、
この泉の水が様々な病気を癒すという噂が立ち、やがて多くの巡礼者が集まるようになりました。
本書は、後年、ノーベル医学・生理学賞を受賞することになるアレクシー・カレル博士が、目の当たりにした奇跡を綴った書です。
本書は執筆後、40年刊封印されていて、博士の没後公開、出版されますが、博士の名前、奇跡が起こった女性の名を変え、
しかも、ルルドを訪れた年月も変えてあり、ノン・フィクションではなく、小説のような形式になっています。
その奇蹟とは、結核性の腹膜炎をおこし、死に瀕していたマリ・フェランという若き女性が、ルルドの泉の水を少量患部に振りかけただけで、
奇跡的に全快したというものです。
本書は、カレル博士の「ルルドへの旅」、「ルルドへの旅」をどう読むか、アレクシーカレルの生涯と業績、
我が国のルルド伝承受容の時代背景、から構成されています。肝心の、カレル博士の本文自体は、100ページくらいのヴォリュームです。
このような奇蹟は、医学的には信じられないことです。精神的なもの等は、信仰によるプラシボー効果ということも考えられますが、
本症例のようなケースはどうなのでしょう? ジャキの論評では、想像妊娠(疑似妊娠)ということもあったのではないかという説も紹介されています。
また、カレル医師は、第二次世界大戦末期、ヴィシー政権下で、フランス人民党に入党し、毀誉褒貶相半ばする人物のようです。
本書は、暫く入手しづらい状態になっていました。また、本書は、仏語と比較して、流麗で読みやすいという観点から、英語からの重訳になっています。
2016年2月14日に日本でレビュー済み
後にノーベル生理学・医学賞を受賞(1912年)する仏の外科医であるアレクシー・カレル(1873年~1944年)が、1902年に、かつて聖母マリアが出現したと言われ、不治の病を治癒する「ルルドの泉」で知られた、カトリック教会の巡礼地ルルドを訪れたときに目の当たりにした“奇跡”について、自ら綴ったものである。カレル博士は一般には、『人間 この未知なるもの』の著者として有名である。
ルルドは、フランス南西部のピレネー山脈の麓にある小さな町(現在の人口は15,000人)で、1858年に、町の洞窟でベルナデット・スビルーという14歳の少女に半年間で18回の聖母マリアの出現があり、その9回目の出現のときに洞窟に見出された湧水による病気の治癒例が評判になり、世界的に有名な巡礼地となったのだという。1984年、2004年に教皇ヨハネ・パウロ2世、2008年に同ベネディクト16世も訪れている。
カレル博士が、難病・瀕死の病人の一団による巡礼の旅に帯同して見たのは、末期の結核性腹膜炎に罹って、腹部が膨張し、顔が黒ずみ、脈拍が致死的な速さで、死の間際と思われた女性が、ルルドの洞窟の中で見る見る症状を改善させ、数時間のうちに治癒したという事実だった。しかも、博士はたまたまその女性を巡礼の旅の当初から診ており、自らの医学的経験からも、結核性腹膜炎が誤診だったとは考えられないのである。
ルルドを訪れるまでの博士には、「医学的に説明不能」ということは受け入れがたく、(未知の科学的法則が将来は明らかになることは予測できたので、それも含めて)科学的な探求の前に「説明不能」があってはならないという考えが優先していたことは、本作品でも繰り返し語られおり、そうした立場上、リヨンに戻ったのちもルルドへ行ったことすら知られたくなかったといい(しかし、その後も4回訪れている)、本作品についても、帯同した医師の名前(レラック)と治癒した女性の名前(マリ・フェラン)を変え、ルルドを訪れた年を1年ずらして(1903年)書かれ、かつ、博士が存命中に発表されることはなかったのである。
しかし、一方で、本作品はいずれ公表されるのを前提に書き残されたことも事実であり、博士の長く深い心の葛藤(本書の解題では、博士は「ルルドで信仰を回復した」と書かれてはいるが)を感じずにはいられないのである。
翻って、特別の信仰心を持たない私としては、本書をどのように解釈するべきかの結論を今は持ちえないのであるが、一つの作品・事実として自らの中に溜めおきたいと思う。
(2016年2月了)
ルルドは、フランス南西部のピレネー山脈の麓にある小さな町(現在の人口は15,000人)で、1858年に、町の洞窟でベルナデット・スビルーという14歳の少女に半年間で18回の聖母マリアの出現があり、その9回目の出現のときに洞窟に見出された湧水による病気の治癒例が評判になり、世界的に有名な巡礼地となったのだという。1984年、2004年に教皇ヨハネ・パウロ2世、2008年に同ベネディクト16世も訪れている。
カレル博士が、難病・瀕死の病人の一団による巡礼の旅に帯同して見たのは、末期の結核性腹膜炎に罹って、腹部が膨張し、顔が黒ずみ、脈拍が致死的な速さで、死の間際と思われた女性が、ルルドの洞窟の中で見る見る症状を改善させ、数時間のうちに治癒したという事実だった。しかも、博士はたまたまその女性を巡礼の旅の当初から診ており、自らの医学的経験からも、結核性腹膜炎が誤診だったとは考えられないのである。
ルルドを訪れるまでの博士には、「医学的に説明不能」ということは受け入れがたく、(未知の科学的法則が将来は明らかになることは予測できたので、それも含めて)科学的な探求の前に「説明不能」があってはならないという考えが優先していたことは、本作品でも繰り返し語られおり、そうした立場上、リヨンに戻ったのちもルルドへ行ったことすら知られたくなかったといい(しかし、その後も4回訪れている)、本作品についても、帯同した医師の名前(レラック)と治癒した女性の名前(マリ・フェラン)を変え、ルルドを訪れた年を1年ずらして(1903年)書かれ、かつ、博士が存命中に発表されることはなかったのである。
しかし、一方で、本作品はいずれ公表されるのを前提に書き残されたことも事実であり、博士の長く深い心の葛藤(本書の解題では、博士は「ルルドで信仰を回復した」と書かれてはいるが)を感じずにはいられないのである。
翻って、特別の信仰心を持たない私としては、本書をどのように解釈するべきかの結論を今は持ちえないのであるが、一つの作品・事実として自らの中に溜めおきたいと思う。
(2016年2月了)
2017年6月9日に日本でレビュー済み
これは、1912年にノーベル生理学・医学賞を受賞したフランスの外科医、アレキシス・カレルの「ルルド」巡礼記である。
「人間、この未知なるもの」(元・上智大学名誉教授の渡部 昇一氏の翻訳)の中で渡部 昇一氏は、カレルの遺稿「ルルドへの旅」を紹介している。『不治の病を抱えた患者達が巡礼地ルルド(スペインとの国境付近、南フランスのキリスト教巡礼地)を訪れると、一瞬にして癒える<奇蹟>が起こる…』。この事象に深い関心を持った科学者カレルは、その地を訪れ患者達を科学的見地から厳密に観察(この目で診察)してみようと思い立つ。さぁ、いかなる結末を迎えますやら…。
<奇蹟>と書いたけれど、南フランスのルルドという地域は宗教的意味合いの強い所らしいが(現在も巡礼ツアーが企画されているようだ)、私は宗教やオカルトに全く興味がない。しかし「科学で説明がつかない事象が存在するらしい」…その<事象そのもの>に関心があり、この本にものすごい興味を覚えるのだ。
本書の記述者はㇽラックと記されているが、これは本書解説でもあるが、Carrel(カレル)を逆から書いたものである。つまりこの本は事実に基づく、限りなくノン・フィクションに近いものである。
「人間、この未知なるもの」(元・上智大学名誉教授の渡部 昇一氏の翻訳)の中で渡部 昇一氏は、カレルの遺稿「ルルドへの旅」を紹介している。『不治の病を抱えた患者達が巡礼地ルルド(スペインとの国境付近、南フランスのキリスト教巡礼地)を訪れると、一瞬にして癒える<奇蹟>が起こる…』。この事象に深い関心を持った科学者カレルは、その地を訪れ患者達を科学的見地から厳密に観察(この目で診察)してみようと思い立つ。さぁ、いかなる結末を迎えますやら…。
<奇蹟>と書いたけれど、南フランスのルルドという地域は宗教的意味合いの強い所らしいが(現在も巡礼ツアーが企画されているようだ)、私は宗教やオカルトに全く興味がない。しかし「科学で説明がつかない事象が存在するらしい」…その<事象そのもの>に関心があり、この本にものすごい興味を覚えるのだ。
本書の記述者はㇽラックと記されているが、これは本書解説でもあるが、Carrel(カレル)を逆から書いたものである。つまりこの本は事実に基づく、限りなくノン・フィクションに近いものである。
2016年4月26日に日本でレビュー済み
この本は原文を参照することなく、かなりのアレンジを伴うという英訳から訳されています。
半世紀前ならいざ知らず、現在の翻訳の水準として重訳というやり方にはかなり問題があるというのが、一般的な認識であろうと思います。
またカバーには原著のフランス語タイトルが大きくあしらわれており、原著からの訳であるかに思わせる意味を持っていると思われます。
フェアなやり方とは思えません。
これを世に出す文庫編集部の考え方を知りたいものです。
半世紀前ならいざ知らず、現在の翻訳の水準として重訳というやり方にはかなり問題があるというのが、一般的な認識であろうと思います。
またカバーには原著のフランス語タイトルが大きくあしらわれており、原著からの訳であるかに思わせる意味を持っていると思われます。
フェアなやり方とは思えません。
これを世に出す文庫編集部の考え方を知りたいものです。
2020年10月7日に日本でレビュー済み
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科学だけではないモノ(事実)の見方
そこを知らないと、視界が狭くなる、真理から解離する、そんなことを感じさせる本です。
そこを知らないと、視界が狭くなる、真理から解離する、そんなことを感じさせる本です。