海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

琉球セメントの桟橋の前に結集し、土砂積み込みを阻止しよう!

2018-12-05 23:27:50 | 米軍・自衛隊・基地問題

 12月5日の午後、日本政府・沖縄防衛局は名護市安和区の琉球セメント桟橋を使い、辺野古埋め立てに使う土砂の搬入を再開した。玉城県政が赤土防止条例に基づいて敷地内の土砂搬出を停止したのに対し、外部から土砂を持ち込むことによって強引に搬出に踏み切った。この暴挙を許してはならない。

 午後1時20分頃、沖縄防衛局員が桟橋の敷地内に入ろうとし、ゲート前にいた市民を激しいもみ合いになった。市民の中には女性や年配の人も多い。それに対し、沖縄防衛局員とガードマンは男ばかりだ。力づくで入ろうと押し合いになれば、だれが怪我をするかは明らかだ。米軍に奉仕し、沖縄県民に犠牲を強要するのがこいつらの仕事だ。

 午後2時25分頃、琉球セメントの桟橋に土砂を積み込むガット船・第二十八旭丸が接岸した。それから6分後には沖縄県警・機動隊の車両がやってきて、桟橋のある敷地内に次々と入っていった。

 それに続いて岩ずりを積んだダンプカーが北側から来た。午後2時50分頃、ゲート前に座り込んで抗議する市民を沖縄県警・機動隊が強制排除し始めた。午後3時過ぎにダンプカーが敷地内に入り、土砂積み込み作業が再開された。

 拘束された市民を閉じ込めるために、沖縄県警は歩道のそばに鉄柵を設置した。檻の中に市民を不当拘束しているが、その様子はそばを通る車からよく見える。辺野古よりも交通量が多いので、観光客を含めて多くの市民が、沖縄県警の弾圧と工事を強行する沖縄防衛局の実態を目にする。

 機動隊に拘束され、涙ぐむ女性たちもいた。沖縄県警はその姿をどのような思いで見たのか。安倍政権は沖縄県民を徹底して愚弄しているのだ。沖縄人なら、そういう安倍政権に怒りを覚えないか。

 岩ずりを積んだダンプカーは北から来るので、右折して桟橋のある敷地内に入る。見ているとすでに赤信号になっているのに、それを無視して強引に右折する車両が頻繁にあった。沖縄県警はそれに何の注意もしない。

 現場は本部町の海洋博公園に向かう観光車両も多い。交通量が多いなか、右折車両を入れるために信号無視がくり返された。こんなでたらめなことが公然と行われている。事故が起これば沖縄防衛局と沖縄県警の責任だ。その前に、沖縄県警は信号無視を取り締まるべきだ。

 土砂を搬入した第二十八旭丸は、午後5時15分頃に桟橋を離岸した。明日以降も土砂搬入は行われるだろう。この状況を沖縄県民は手をこまぬいて傍観しているのか。

 岩ずりを積んだダンプカーが桟橋に向かうには、敷地のゲートを通らないといけない。多くの市民が名護市安和区のゲート前に結集すれば阻止することができる。


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