清水富美加(22)の芸能界引退報道を受けて、レギュラー出演するテレビ番組、映画の関係者は12日、それぞれ対応に追われた。

 清水の主演映画「暗黒少女」(4月1日公開)は、12日の報道を受け、製作委員会が対応の協議に入った。事務所からは事情説明の連絡が入ったが、「本人と連絡が取れない」と説明されたという。関係者は「予定通り公開したいとは思っています」としているが、最終判断は製作委員会に委ねられそうだ。いずれにしろ、清水本人と教団は2月末での契約解除を通達しており、宣伝等での稼働は絶望的な状況となっている。

 主演ドラマ「笑う招き猫」を制作するMBSは「収録状況も含めて確認中」としている。同作はドラマのほか、4月29日には映画の公開も控えており、影響は避けられそうにない。清水がヒロインを演じる7月公開の「東京喰種 トーキョーグール」は、配給の松竹が「状況を確認中です」と話すにとどめた。

 フジテレビ系「にじいろジーン」を制作するカンテレは、「11日分を体調不良と聞いて『お休み』と認識していました」とコメントした。来週以降の出演については「何も決まっていません。事実関係、詳細を確認中です」と困惑の様子だった。

 清水がCMキャラクターを務めている「ニベア」を販売する花王、コスモ石油は、12日夜現在で公式サイトなどで報道に反応していない。コスモ石油はこれまで通り、公式サイトで清水が出演するCMの動画を公開している。

<清水富美加の騒動経緯>

 ◆1月19日 幸福の科学が公式サイトで、大川隆法総裁が清水の守護霊と会話したとする動画を公開。事務所の事実確認で、清水が教団信者であると明かす。

 ◆28日 清水が代理人弁護士2人とともに、担当マネジャーと会い、出家の意思を伝える。

 ◆2月1日 清水の弁護士が所属事務所へ、今月末での契約解除意思を通達。

 ◆2日 事務所側の弁護士が「契約を解除できない」と返答。教団側は事務所に対し、清水の仕事量、内容の配慮を求める。

 ◆3日 幸福の科学出版から大川隆法総裁の著書「女優 清水富美加の可能性」が発売。

 ◆4日 清水が大阪で「にじいろジーン」の生放送に出演。

 ◆5日 体調不良で仕事をキャンセル。

 ◆8日 終日予定されていた映画「暗黒少女」の取材をキャンセル。

 ◆11日 清水が「にじいろジーン」生放送を、体調不良を理由に欠席。

 ◆12日 教団が会見を開き、清水の出家を認めた上で所属事務所を批判。これを受けて事務所も会見を開き反論。